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#50 世界中の誰よりも [タッチ]
「上杉達也は浅倉南を愛しています。世界中の誰よりも」
by,上杉達也(タッチ)
「南のよびだしベルがタッちゃんに通じているんだ。きっと…」
(南)
この日、上杉達也は甲子園の開会式の日であった。
浅倉南は新体操の大会の日であった。
そんなふたりは街で偶然に会い、河原に向かった。
「いつもそうだったもの。南がくじけそうなとき、タイミングよく現れて、南のエネルギーになってくれた」
(南)
「和也とちがってヒマだったからな」
(達也)
「今日はヒマじゃないでしょ」
(南)
「南を心配してきたわけじゃねえよ。このままじゃ試合にならねえんだよ。孝太郎のバカが、しょっぱなから、とんでもねえ相手をひいてくれるし。なによりも頼りのエースが、どこをむいて歩いているのかわからねえ状態じゃ…とてもじゃねえけど…試合にはならねえんだよ。スタート地点の確認だよ。上杉達也は浅倉南を愛しています。世界中の誰よりも。ここから始めなきゃ、やっぱりどこにも動けねえみたいだ」
by,上杉達也
タカセ
#49 私の子でしょ? [ONE PIECE]
「口先だけでも親になりたい。あいつら…私の子でしょ?」
by,ベルメール(ONE PIECE)
ナミとノジコの姉妹は、本当の姉妹ではなかった。
それに、ふたりの親であるベルメールも本当の親ではない。
アーロンたちは村に行くと、村の人たちからお金を巻き上げた。
「大人一匹10万ベリー。子供一匹5万ベリー。家族分払って、村は無事だ」
(アーロン)
ベルメールには、お金がなかった。
大人であるベルメールと、こどものナミとノジコ。
三人で20万ベリー。
しかし、ベルメールの家にある財産は10万ちょっとしかなかった。
ゲンゾウはそれを知り、不在であるナミとノジコの分を排除し、ベルメールだけのお金を払おうと考え、アーロンの前で演技を始める。
アーロンに気づかれず、10万ベリーを払いことが収まったかのように思えた。
「よかった。これで助けてもらえるのね。子供二人で10万ベリー……!!それは私の娘達の分。私の分は足りないわ。ゲンさんごめんなさい…私…!!家族がいないなんて言えないや。たとえ命を落としても………!!口先だけでも親になりたい。あいつら…私の子でしょ?」
by,ベルメール
ナミとノジコは、その様子を見ていた。涙を流しながら……。
「ナミ!!ノジコ!!もっといろいろ…本でも!!洋服でも!!いっぱい買ってあげたかった…!!!ごめんね…!!私…母親らしいこと何もしてあげられなかったね…」
(ベルメール)
ふたりのこどもたちを抱きしめながら、最後のことばを伝える。
その直後、アーロンの銃がベルメールの額に当てられた。
「ノジコ!!ナミ!!大好き♡」
(ベルメール)
そう言うと、アーロンに殺されてしまう。
ベルメールは、ノジコとナミに対して、こう言っていた。
「ノジコ!!ナミ!!誰にも負けるな!!女の子だって強くなくちゃいけない!!何があっても生まれてきたこの時代を憎まないで………!!人に褒められなくたって構わない!いつでも笑ってられる強さを忘れないで…生き抜けば必ず楽しいことが……たくさん起こるから………!!!」
by,ベルメール
タカセ
#48 そのとーり!! [スラムダンク]
「そのとーり!!」
by,桜木花道(スラムダンク)
犬猿のなかのふたり。
桜木花道と流川楓。
山王工業との一戦のことである。
流川は相手エースの沢北に苦戦を強いられていた。
しかし、流川は「パス」という選択肢を増やしたことで、オフェンスの幅が広がった。
要は、ディフェンス側からすると、流川を止めるのは難しくなるのだ。
沢北のディフェンスはあきらかに後手となっていた。
流川は一気に抜き去るが、そこに桜木が立っていた。
そう、桜木は流川からパスをもらおうとしたのである。
しかし、時間と点差を考えれば、あまりにも大きなミスである。
「税金みてーなもんだ……。おめーのヘマはもともと計算に入れてる………つっただろ。ど素人」
(流川)
桜木はこのことばに対して、怒りを抑えた。
そして、嫌いな流川に対して、『借りは即返さねばならない』のだ。
沢北からすると、この桜木のミスで助かった。
しかし、プライドは許さない。
「借りは即返す」
by,沢北栄治
「そのとーり!!」
by,桜木花道
流川を抜き去った沢北であったが、抜いた先に桜木が立ちはだかり、沢北のファールを誘う。
「おめーが抜かれる事くらい計算済みって事だ。ルカワ。わかったか。これでおめーに借りはなしだ!!心おきなくヤマオーを倒す!!」
(桜木)
桜木のプライドが許さなかったのだ。
流川に対して、借りを作ることが……。
タカセ
#47 バイバイ [ドラゴンボール]
「バイバイみんな…」
by,孫悟空(ドラゴンボール)
連続で更新していたブログを、風邪のため途切れてしまいました。
また今日から続けますので、よろしくお願いします。
個人的に、ドラゴンボールというのは、初めて読んだマンガでもあるので、非常に思い入れが強いのです。
最近は、セル編のことばかりを書いていて、今日もそのセル編からです。
悟飯の強さは、想像をはるかに超えていた。
あのセルでさえ、予想だにしない強さであった。
そこで、セルは全力のかめはめ波を悟飯に喰らわす。
しかし、悟飯はそのかめはめ波を上回るかめはめ波でセルを追いつめる。
悟飯は悟空の忠告を無視し、とどめをささないでいた。
セルは逆上し、吸収していた18号を吐き出した。
完全体でなくなったセルは、自爆を試みる。
あと20秒で地球が無くなってしまう。
悟空は考え、仲間たちに笑顔を見せた。
「やっぱどう考えてもこれしか…地球が助かる道は思い浮かばなかった…バイバイみんな…」by,孫悟空
すると、瞬間移動を使い、セルの元にやってきて、悟飯に話しかけた。
「ここまでよくやったな悟飯。すごかったぞ!母さんにすまねえっていっといてくれ」(悟空)
そう言うと、セルとともに瞬間移動をして、地球から消えてしまった。
しかし、セルはまだ生きていたのだ……。
タカセ
#46 守ってやってくれ [ドラゴンボール]
「オ…オレのスキだった自然や動物たちを………ま……守ってやってくれ」
by,人造人間16号(ドラゴンボール)
以前、『#41 やってみます』で書いた続きのようなものである。
孫悟空の指名を受けた悟飯は、セルと闘うことになる。
「も…もうやめよう…………こんな闘い意味がないよ………。ボ…ボクはほんとうは闘いたくないんだ…殺したくないんだよ………。たとえ、おまえみたいにひどいヤツでも………。おとうさんみたいに闘ったりするのスキじゃないんだ」
(悟飯)
セルに言ってみるものの、意味がなかった。
セルは、悟飯の真の強さを出せるために、悟飯を怒らせようとする。
悟飯に対して攻撃を続けるが、一向に怒りを見せない。
すると、人造人間16号がセルと共に自爆をしようとする。
しかし、16号の体の中には爆弾がなく、セルにやられてしまう。
セルは悟飯が怒らないため、悟飯の仲間たちにセルジュニアをぶつける。
トランクス以外ドラゴンボールで生き返らないと知っている悟飯は、じょじょに怒りを見せる。
しかし、悟飯は最後の最後で怒りを見せられない。
(み…みんな…みんな、殺されてしまう…!!ほ…ほんとにボクに、す…すごい力がかくされているのなら、そ…その力をだしたい…!!そ…その力でセルたちを倒したい…………!!だ…たけど…ど…どうやったら、どう怒ったらその力がだせるのかわからないんだ…………)
悟飯はあせりを見せていた。
自分がどうにかしないと、お父さんである悟空も、師匠であるピッコロも倒されてしまう。
すると、倒されたはずの16号が顔だけを悟飯の元に投げるよう、サタンに指示した。
「そ…孫悟飯……正しいことのために、た…闘うことは罪ではない…は…話し合いなど通用しないあいてもいるのだ…せ…精神を怒りのまま自由に解放してやれ……………。き…気持ちはわかるが、もうガマンすることはない……。オ…オレのスキだった自然や動物たちを………ま……守ってやってくれ」
by,人造人間16号
そう言うと、セルによってとどめをさされる。
その瞬間、悟飯の中で何かがきれた。
「もうゆるさないぞ。おまえたち…………」
by,孫悟飯
悟飯はこの瞬間、悟空を超えた戦士となる。
タカセ
#45 くそお世話になりました [ONE PIECE]
「長い間!!!くそお世話になりました!!!」
by,サンジ(ONE PIECE)
ルフィはサンジを仲間にしようと勧誘するが、サンジはコックを続ける決心をした。
サンジはオールブルーを追い求めていて、オールブルーに行くのが夢であり、ルフィと語り合っていた。
それを見ていたゼフ。
「うれしそうな顔しやがって…バカが」
(ゼフ)
バラティエのコックたちは、サンジに冷たい態度をとっていた。
サンジが作った、傑作というスープを「ブタのエサか」と言って、投げ捨てる始末。
ゼフもそうした。
「あのチビナスを一緒に連れてってやってくれねェか。〝偉大なる航路〟はよ……あいつの夢なんだ」
(ゼフ)
ルフィに頼むと、バラティエのコックたちは、サンジが出ていったため、スープをおかわりするほど飲んでいた。
サンジを海賊にさせるための演技であったのだ。
サンジとゼフはそれぞれもの思いにふけっていた。
昔を思い出しながら……。
そして、旅立ちのときがやってくる。
サンジは仲間たちに何も言わず去ろうとしていた。
「おいサンジ。カゼひくなよ」
by,ゼフ
「オーナーゼフ!!!……長い間!!!くそお世話になりました!!!この御恩は一生…!!!忘れません!!!!」by,サンジ
タカセ
#44 一本の槍 [ONE PIECE]
「腹にくくった〝一本の槍〟にゃ敵わねェこともある…」
by,ゼフ(ONE PIECE)
ルフィがクリークと闘っていた。
クリークのM・H・5という攻撃で、クリークの仲間であるギンは犠牲になる。
恩人であるサンジを助けるために、自分が犠牲になったのだ。
「絶対死ぬなよギン…!!あんな奴になんか殺されるな!!!意地で生きろ!!わかったな!!?あいつはおれがブッ飛ばしてやるから」
by,ルフィ
そこから、ルフィとクリークの闘いが始まる。
クリークは全身を鋼鉄の鎧で固めていて、多数の武器を所持している。
ルフィには分が悪い。
それを見ていたゼフがサンジに語りかける。
「たまにいるんだ。標的を決めたら死ぬまで戦うことをやめねェバカが…ああいうのを敵に回すと厄介なモンだぜ…この勝負、勝つにせよ負けるにせよ、おれはああいう奴が好きだがね…」
(ゼフ)
ルフィは、ボロボロになりながら、クリークに攻撃を続ける。
いつかは、倒せると信じて……。
「全身に何百の武器を仕込んでも、腹にくくった〝一本の槍〟にゃ敵わねェこともある…生きるか死ぬかの海賊の戦場じゃあ。一瞬でも死に臆した奴はモロくくずれる。少なくともあの小僧にためらいはない。生きるための装備か…死を恐れぬ〝信念〟か…」
by,ゼフ
結果は、死を恐れぬ〝信念〟が上回った。
タカセ
#43 関係ねえよ [クロスゲーム]
「関係ねえよ。一位は一位だ」
by,喜多村光(クロスゲーム)
何が起こるかわからない。
人生はいつもそうだ。
何かしらのアクシデントがあり、それが良いほうに転んだり、悪いほうに転んだりする。
月島若葉の死から、4年が経った。
喜多村光の中には、まだ若葉がいる。
若葉に「コウ」と呼ばれていた。
「コウ!」
光の後ろで、自分を呼ぶ声がした。
しかも、誰かにどことなく似ている。
若葉を幻想したが、振り向くと、小学4年生になった紅葉であった。
若葉の妹である。
若葉が亡くなったのは、小学5年生のとき。
そのときの若葉と今の紅葉は、まったく変わりばいがない。
スイミングスクールの帰りの紅葉は、たまたま光を見かけたのだ。
「少しは泳げるようになったのか?」
(光)
「バカ言え!この夏、校内水泳大会四年生女子50m自由形で一位だぞ!」
(紅葉)
「へーそいつは失礼を」
(光)
「ま、優勝候補二人が棄権してたけどね」
(紅葉)
「関係ねえよ。一位は一位だ」
by,喜多村光
そう、関係ない。
一位は一位で、優勝候補の人が来てても勝てたかもしれない。
それに、そこにコンディションを合わせられなかったのも、そこまでの実力であったのかもしれない。
誰にもわからないが、結果は結果である。
タカセ
#42 うれしい時 [NARUTO]
「うれしい時には泣いてもいーんだぜえ」
by,ナルト(NARUTO)
イナリという少年には「勇気」がなかった。
愛犬をいじめっ子たちに川に放り投げられ、イナリは恐怖で固まってしまう。
しかし、勇気を振り絞り、川に飛び込むが溺れてしまう。
気がつくと、川から救出されていた。
カイザという漁師に助けられた。
イナリは、弱虫であり、泣き癖がついている。
カイザはイナリに対して、こう忠告する。
「男なら後悔しない生き方を選べ…自分にとって本当に大切なものは…つらくても、悲しくても…頑張って頑張って、たとえ命を失うようなことがあったって、この2本の両腕で守り通すんだ!!」…そしたら、たとえ死んだって男が生きた証はそこに残る…永遠に…だろ!?」
(カイザ)
そこから、イナリはカイザになつき、毎日一緒にいた。
本当の親子のように…
イナリはカイザを「父ちゃん」と呼び、カイザはイナリを息子のように想っている。
カイザは、国から頼られる存在であり、イナリにとって胸を張って誇れる父親であった。
国から「英雄」と呼ばれる存在でもあった。
しかし、事件はガトーという男によって起きる。
カイザを公開処刑とし、カイザを殺したのである。
そこから、イナリは変わってしまう。
英雄はこの世に存在しない。
勇気を捨ててしまった。
ナルトが必死で修行をしている姿を見て、イナリは苛立っていた。
泣きながら、ナルトに怒鳴りちらした。
「悲劇の主人公気取って、ビービー泣いてりゃいいってか……お前みたいなバカはずっと泣いてろ!泣き虫ヤローが!!」
(ナルト)
そして、イナリの家に強盗が入る。
目的は、人質をとることである。
母親が人質になり、イナリはそれを見ているしかできなかった。
そこで、泣くしかなかったが、ナルトやカイザに言われたことを思い出し、立ち上がる。
「ボクも………ボクも……強くなれるかなぁ…!……父ちゃん!!」
(イナリ)
勇気を振り絞り、強盗ふたりに牙を向く。
そこに、ナルトが登場する。
強盗ふたりを倒し、イナリに謝罪をした。
「お前を泣き虫呼ばわりしちまってごめんな。アレは無しだってばよ。お前は強えーよ!」
(ナルト)
そう言われたイナリは泣き出してしまう。
「くそ!…もう泣かないって決めたのに…また、ナルトの兄ちゃんに泣き虫ってバカにされちゃう…」
(イナリ)
「何言ってんのお前…!?うれしい時には、泣いてもいーんだぜえ!」
by,ナルト
タカセ
#41 やってみます [ドラゴンボール]
「わ、わかりました。やってみます………」
by,孫悟飯
男には、夢があった。
学者という大事な夢を抱いていた。
宇宙一強くて、優しい父。
宇宙一強い男の嫁で、教育ママという言葉が似合う母。
ふたりのこどもは、本が大好きで、学者になる夢を抱き、心優しいこどもに育つ。
名前は悟飯という。
セルゲームという地球を懸けた闘いが迫っていた。
悟空は、悟飯とともに修行をし、悟飯をスーパーサイヤ人へと変貌させ、その底知れない力に気づいていた。
しかし、当の本人、悟飯は自分の力を知らなかった。
セルゲーム当日、悟空がトップバッターとして闘う。
セルと闘うも、悟空よりもセルの方が強かった。
「まいった!降参だ!おめえの強さはよーくわかった!オラはもうやめとく」
(悟空)
セルに対して、さらにこう言い放った。
「こんどの試合でたぶんセルゲームは終わる。そいつが負ければ、もうおめに勝てるヤツはいねえからだ…だがオラは、さっきおめえと闘ってみて、やっぱりそいつならおめえを倒せるとおもったんだ。おめえの出番だぞ、悟飯!!」
(悟空)
そう言うと、誰もが驚いた。
しかも、言われた張本人が一番驚いている。
悟空はなぜ悟飯なのか説明し、悟飯もセルと悟空の闘いを見ていて、たいしたことがなかった、と言う。
「やれ悟飯!平和な世の中をとりかえしてやるんだ。
学者さんになりたいんだろ?」
(悟空)
悟空の悟飯を見る目は、優しい父の目であった。
息子に期待をし、息子にすべてを託した悟空は、笑っている。
「わ、わかりました。やってみます………」
by,孫悟飯
そして、悟飯はセルに立ち向かっていった。
タカセ
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