#26 行くぞォ! [H2]
「行くぞォ!」
by,国見比呂(H2)
現実を受け止めるしかない瞬間が、いずれはやってくる。
どうにもならないとき、人はどうするのか……。
- 作者: あだち 充
国見比呂がいる、千川高校は、野球部のない高校で、愛好会しかなかった。
ヤブ医者によって、ヒジの怪我は誤解であったことが判明した比呂は、愛好会を部にしようと、ライバルの橘がいる明和第一と試合をすることになる。
応援に駆け付けた、橘の恋人であり、比呂の幼なじみでもあるひかりが千川側で応援をしていた。
千川は、明和第一に勝たなければ、部にすることはできず、解散になってしまう。
比呂は、試合に勝とうと、攻撃中にベンチから大声でチームメートに檄を飛ばす。
その姿を見ていた、ひかりは昔を思い出す。
上記のことばを発し、比呂の引退投球を見守る。
「おれがキャッチボールを始めた時から見てきたおまえが見届けろ。
行くぞォ!」
by,国見比呂
「行ってらっしゃーい」
by,雨宮ひかり
比呂は、大好きである野球をやめなければならない覚悟を決めた。
投げ終わったあとに、涙を見せた比呂をひかりは知っている。
どうにもならないとき、踏ん切りをつけてみる。
過去は過去。今は今。
優先するのは、言うまでもない、「今の自分」である。
タカセ
コメント 0