#27 天下無双 [バガボンド]
「最後の一人になるまで斬り続けたら、そいつが天下無双だろう」
by,宮本武蔵(バガボンド)
目標設定が、人間を次のステージへと押し上げる。
そう思った。
さらなる高みを目指し、奮闘する。
そうすれば、確実に目標は近づき、次の目標が見えてくる。
新免武蔵、改め宮本武蔵21歳の春。
目指した場所は「京八流吉岡道場、吉岡清十郎」の元であった。
吉岡道場に乗り込んだ武蔵であったが、まだ弱かった。
清十郎の攻撃に一歩も動けず、額と持っていた木刀が斬られる。
「やはり、剣の道は険しく、これから登る山は高い。
これでこそ、全てをかけるかいがある。
なおさら挑戦せずにおれるか!!」
(武蔵)
清十郎に再戦を申し込むが武蔵であったが、清十郎はその闘いを放棄する。
すると、弟の伝七郎が武蔵と闘うことになった。
武蔵は、互角に闘っていたが、最終的には上半身を斜めに斬られる。
致命傷は避けられたが、もはや武蔵になす術はない。
そのとき、吉岡道場が火事になり、二人の闘いは終戦となる。
「ぬあああああっ」
(武蔵)
武蔵は、ただ叫ぶしかなかった。
清十郎と伝七郎の強さを実感し、自分のほうが強いと思うしかなかった。
それから、一年のときが経ち、武蔵は数々の修羅場を抜け、強くなっていた。
目先には、清十郎と伝七郎がいつもおり、武蔵を強くしてきた。
京に再び訪れた武蔵は、清十郎に出会う。
「我慢ならねぇ……」
額に受けた傷痕を触りながら、武蔵は清十郎に話しかける。
「俺よりも強いと思っているだろう?
自分よりも強そうな奴を一人一人倒したら、終いには天下無双だろう。
最後の一人になるまで斬り続けたら、そいつが天下無双だろう」by,宮本武蔵
屈辱と野望が武蔵を強くし、吉岡と再び相対する。
目標設定が、確実に人間を成長させる。
追いかけられるよりも、追いかけるほうが気が楽で、やる気が起こるものである。
タカセ
コメント 0