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#17 た…のむ。 [ドラゴンボール]

「た…たのむ…フリーザを…フリーザをたおしてくれ………
た…のむ。サ…サイヤ人の……手……で………」
by,ベジータ(ドラゴンボール)




「欲望」というものは、世界を滅ぼす力があると思う。

第一、戦争がそうだ。

自国の力を見せつけ、相手国の領土を奪う。

自国の欲望が、戦争にはある。


DRAGON BALL 26 (ジャンプ・コミックス)

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  • 作者: 鳥山 明









フリーザの最終形態は、ベジータの想像をはるかに超えていた。

ベジータは、恐ろしと絶望から涙を流したほどでだ。

同じ場所にいた、悟飯とクリリン、ピッコロはフリーザにやられるベジータを見ているしかなかった。


そんななか、瀕死状態から回復した悟空がやってきた。


「ス…スーパーサイヤ人だ……!!」(ベジータ)


と発した瞬間、フリーザがベジータに対してとどめの一発。
ベジータの心臓を貫く。


フリーザは、サイヤ人を恐れていた。
スーパーサイヤ人になる可能性を無くすために、サイヤ人の芽を摘んだのだ。

巨大隕石の衝突で、惑星ベジータは滅びたとされていた。
しかし、フリーザによって滅ばされていた。


ベジータは瀕死状態で悟空に話した。
プライドを捨てて。


「た…たのむ…フリーザを…フリーザをたおしてくれ………
た…のむ。サ…サイヤ人の……手……で………」by,ベジータ


「おめえが泣くなんて…おめえがオラにたのむなんて………
よっぽどくやしかったんだろうな…。
わかるぜ…サイヤ人の仲間が殺されたのがくやしいんじゃねえんだろう…?
おめえのことは大キライだったけどサイヤ人の誇りはもっていた……
オラも少しわけてもらうぞ。その誇りを…
オラは地球育ちのサイヤ人だ…!
おめえたちに殺されたサイヤ人たちのためにも、そして、
ここのナメック成人たちのためにも、おめえをぶったおす!!!
by,孫悟空





ベジータはプライドを捨て、欲望を抑え込んだ。

フリーザを自分の手で倒したいという欲望を。


終わりが近づくと、何かに気がつく。


終わりが近づいた日本は、降伏をし、二度と戦争のような残虐なことをしないと誓った。


終わる前に気がつけば、どうなるのか。
欲望を抑えれば、どうなるのか。


そんなことを考えながら、世界のどこかでは、まだ戦争が起きていることを痛感する。




タカセ





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