#22 野球は楽しくて夢がある [MAJOR]
「野球は楽しくて夢のあるものなんだってことをね」
by,茂野薫(MAJOR)
私ごとではありますが、『MAJOR』は、私が小学校のときから読んでいるマンガです。
10歳の誕生日のプレゼントに、兄から『MAJOR』をもらった気がします。
たまたま、野球を始めたときがその頃であり、兄も私も野球が好きだから、という理由で野球マンガの『MAJOR』を私にプレゼントしたのかもしれません。
つい先日『MAJOR』は78巻で終わりを迎えました。
野球好きであり、『MAJOR』好きである私にとって衝撃の出来事でした。
本当に野球は楽しく、夢を与えてくれるものだと、再確認できました。
- 作者: 満田 拓也
茂野吾郎の娘であるいずみは、おとさんに対して不満を抱いていた。
昔はすごい野球選手だったのにも関わらず、今は家でゴロゴロしているおとさんが嫌いであった。
吾郎は、肩の怪我からメジャーリーガーではなくなり、日本に戻ってきて打者を目指す。
そして、妻である薫に吾郎は話した。
「日本に帰って、現役を続ける。
失うものは何もねえ…
投げられなくなったなら、
今度は打って走って守るスペシャリストになればいい。
おとさんと同じようにさ。すっげー楽しみだよ…
野球のすべてのプレーを極める選手になることが、
昔から俺の夢だったんだからな!!」
(茂野吾郎)
吾郎は、いずみと息子の大吾に隠れながら練習を行っていた。
自分が打者として活躍できる保証がないため、娘、息子には内緒にしていた。
しかし、いずみの吾郎に対する態度はさらに悪化する。
見兼ねた薫は、吾郎に本当のことを言うように迫る。
「ちゃんと形になるまでは、まだ話しちゃダメだ。
形になればいずみはもちろん、大吾にだってわかる。
そうやって俺も伝えてもらったんだ…
おとさんの背中から…かけがえのない大事なことをさ!」
(吾郎)
そして、薫はいずみと大吾を球場に連れて行った。
吾郎の野球が形になったためだ。
電光掲示板に「茂野吾郎」の文字と写真が映し出され、いずみと大吾はそこで知る。おとさんが野球選手を続けていることを……
しかし、いずみは納得がいかなかった。
自分たちに内緒にされ、一人怒っていた自分がバカみたいだと怒っていた。
試合は進み、吾郎のミスでチャンスがいかせず、吾郎の弱点である守備面で点を奪われる。
吾郎に対し、容赦ないヤジが飛ぶ。
そして、得点のチャンスに吾郎の打席が回ってきた。
「いずみにはまだ難しくて、よくわからないかもしれないけど……
古傷のリハビリをはじめ、使う筋肉も違う、
野手転向は想像以上に大変なことなの…
その大変そうで苦しそうな姿を…
おとさんはあなた達に見せたくなかったの」
(薫)
「なんで…!?別に見せてくれたっていいよ!
苦しくてもがんばってるとこ見せてくれたら、
あたし……おとさんバカにしなかったよ!!」
(いずみ)
「そうね………。でもおとさんはまだ小さいいずみ達に
誤解されたくなかったの…
おとさんの仕事は辛くて苦しいものなんかじゃない…
野球は楽しくて夢のあるものなんだってことをね」
by,茂野薫
そして、吾郎は逆転の本塁打を放つ。
「かっこいい…!!
あれがいずみのおとさんなんだ……これが野球なんだ!!」
by,茂野いずみ
そして、月日は流れ、七夕の短冊には、茂野家の夢が書かれていた。
[家族がずっと元気で暮らせますように……]ママ
[おとさんみたいなホームランが打てますように]いずみ
[プロやきゅうせんしゅになれますように]だいご
[夢はメジャーで4番!!]吾郎
『MAJOR』の本当の始まりは、吾郎のおとさんである、本田茂治が吾郎に内緒で投手から打者転向する。
吾郎はスタンドから見ていて大きな声で叫ぶ。
「おとさん打てぇーっ!!」
by,本田吾郎
あれから始まった気がします。
そして、最高の終わり方をしました。
これからも、『MAJOR』の「そこんとこを集めていきたい」と思います。
タカセ
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